Farmland Restoration 耕作放棄地再生事業 耕作放棄地とは? 「耕作放棄地」とは、さまざまな理由から農地としての利用が停止され、放置されている土地のことを指します。後継者不足や高齢による農業からの撤退、他の業種に転職、都市部への移住など、理由は様々です。農地が放置されることで、地域の景観が悪化し観光地としての魅力が低下したり、また長期間耕作が行われない土地は土壌の肥沃性が低下するため、将来的に農地として利用しにくくなる等の問題点が発生します。特に山間部や過疎地での耕作放棄地の増加が問題となっていますが、当社では持続可能な農業や地域社会の再生に向けた取り組みとして、耕作放棄地再生事業を行っています。 痩せた土地を赤蕎麦の栽培で再生 蕎麦は痩せた土地でも栽培が行いやすく、適切な肥料を使用することで、しっかりと実をつけてくれます。 当社では赤い実をつけ、景観としても美しい赤蕎麦を栽培し、耕作放棄地を再生する取り組みを行っています。 一定期間、赤蕎麦を栽培する事により、徐々に土地は肥えて行きます。農地としての再生が進むと、次は野菜の栽培を行い、更に土地を育てていきます。 そして、また別の耕作放棄地で赤蕎麦を栽培する。こうして、土地の再生状況に合わせて作付けする作物を変えながら、徐々に栽培面積が増えていき、年数を重ねるごとに肥沃な農地が増えていくという流れになります。 蕎麦畑を観光資源としてPR 赤蕎麦が実をつけると、非常に美しく、蕎麦畑の景観を観光資源の一つとしてPRしていきたいと考えております。 バイパス沿いの放棄地を開墾したり、元々放棄地に生えていた大きな桜を残して風景づくりを行う 蕎麦の時期以外には観光誘致のため、他の花を植え、その花を蕎麦の作付け時に肥料として活用する 水分が多いなど、畑に向かない放棄地は花畑を見に来るかたへの駐車場として整地予定 など、様々な計画を行っております。 放棄地の開墾は治安の安定や獣害を減らす効果もあります 耕作放棄地は、単に景観が悪くなるだけではなく、生態系の変化にも影響があります。 特に住宅地に近いエリアに耕作放棄地がある場合、害獣が住宅地に侵入しやすくなるというリスクが高まります。 また、不法投棄やゴミの問題なども発生しやすく治安の悪化にも繋がるため、耕作放棄地をそのままにしておくと、様々な悪影響が生まれてしまいます。 住宅に近い放棄地を開墾する事は、獣害を減らす効果や治安の安定にもつながります。 赤蕎麦やお花を植えることで、景観も美しくなりますし、様々なメリットを得ることができます。